塗料業界において、エポキシ樹脂は卓越した総合性能によって、各種機能性塗料の核心成膜物質となり、その優れた耐食性、耐摩耗性、耐老化特性は、船舶塗料、金属防腐塗料、建築塗料、工業設備塗料などの多くの分野で重要な役割を果たし、異なるシーン下の物体表面に信頼性のある防護を提供する。

金属防腐分野では、エポキシ樹脂の表現が特に際立っている。それは鉄鋼、非鉄金属の表面に緻密で均一な保護コーティングを形成することができ、このコーティングは堅固な「バリア」のように、空気中の酸素、環境中の水分及び各種腐食性媒体と基材との接触を効果的に遮断し、金属基材の腐食プロセスを根源から遅らせることができる。工場における大型鋼製設備、送油パイプ、または屋外の金属ガードレール、電力タワーにおいても、エポキシ樹脂基防食塗料を採用した後、錆による損失を顕著に減少させ、設備のメンテナンス頻度とコストを下げ、金属部材の長期安定使用を保障することができる。

船舶、橋梁などの長期的に屋外の複雑な環境にさらされている施設に対して、エポキシ樹脂塗料も同様に強力な適応能力を示している。船舶は航行中、海水の強い腐食に耐えるだけでなく、波の衝撃と摩擦に直面しなければならない。橋は紫外線の長期照射、風雨の浸食、車両通行による摩耗を防ぐ必要がある。エポキシ樹脂塗料は優れた耐候性と耐摩耗性によって、これらの施設の表面に恒久的な防護を形成し、各種の外部侵害を効果的に防止し、コーティングが長期にわたって脱落せず、色あせないように維持し、船舶の航行安全と橋梁構造の安定を確保し、これらの大型施設の使用寿命を延長することができる。

同時に、エポキシ樹脂が備える低塩素、高純度特性は、塗料の生産と使用過程における有害物質の放出を減らすことができ、現在の環境保護基準の要求に符合し、各種類のシーンの防護需要を満たすとともに、生態環境の友好性を両立し、塗料業界の高性能、環境保護化の方向への発展を推進する重要な材料の支えとなっている。